[原子力産業新聞] 2002年5月23日 第2137号 <1面>

[平沼経済産業相] 敦賀増設めぐり福井県知事と会談へ

平沼経済産業大臣は21日、近く福井県を訪問し、日本原子力発電の計画している敦賀原子力発電所3、4号機の増設について、栗田幸雄福井県知事と会談する方針だ。

同日の閣議後会見で明らかになったもので、同相は記者団からの、「栗田福井県知事が敦賀原篤子」 団からの、「栗田福井県知事が敦賀原子力発電所のことで大臣に会いたいと言っているようだが、行く考えがあるのか」との質問に対し、「具体的な日程の調整をして、伺うことになると思う」と述べ、近日中の訪県を示唆。また、「具体的に何を伝えるのか」との質問に、「敦賀の原子力発電所の問題等があり、また地元のご要望等もいろいろあるので、私はエネルギー担当大臣、原子力担当大臣としてお伺いし、県としっかりとした話し合いをさせていただく」とすると共に、以前、別件で福井県を訪問した際にも、「近畿自動車道敦賀線等、いわゆるインフラ整備等の問題もあった。そういうことも含めて、話し合いをさせていただければと思っている」と述べ、地元の要望を受けた地域振興策にまで踏み込んだ話し合いを行う方針であることを示した。

敦賀原子力発電所3、4号機は、わが国初の改良型加圧水型軽水炉(APWR)で計画されており、出力も各153万8000キロワットと、最大級になる予定。同計画を巡っては、今年2月に第一次公開ヒアリングが開催されるなど、順調な進展を見せている。なお原電では、今年度中の着手番手、2005年度の着工、2010年歴(2号機は2010年度以降)の運開を目指している。


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