[原子力産業新聞] 2002年5月23日 第2137号 <2面>

[サイクル機構] 「ふげん」停止で対策まとめ

核燃料サイクル開発機構は17日、新型転換炉ふげん発電所の原子炉手動停止原因と対策についてとりまとめた。新型転換炉ふげん発電所(定格出力16.5万kW)は、1月から第17回定期検査を実施していたが、4月21日までにモニタ装置に値の異常がみられたことから同日12時31分、原子炉を手動で緊急停止していた。今回の事象で、周辺環境への放射能の影響はみられなかった。その後サイクル機構は漏えい燃料集合体の特定調査を実施し、一体の燃料集合体で漏えいしている可能性が強いことが判明、同26日までの調査でその一本のみ漏えいと判明したため、その燃料集合体を交換するなどの措置をとることにした。サイクル機構では、今回の漏えいは偶発的に微小な漏えいが発生したものと推定している。所要の措置を講じた上で今月中にもふげんを再起動する予定。


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