[原子力産業新聞] 2002年5月23日 第2137号 <3面>

[米NRC] 原子炉3基で出力増強を認可

米国原子力規制委員会(NRC)は1日、テネシー峡谷公社(TVA)のセコヤー原子力発電所1、2号機(各約118万キロワット、PWR)およびエンタジー社のアーカンソー・ニュークリア・ワン(ANO)原子力発電所2号機(89万7000キロワット、PWR)の出力増強を承認した。

セコヤー発電所の出力増強率は1.3%で、増強後の出力は2基とも113万7000キロワットになる予定。TVAが出力増強申請を提出したのは昨年11月のことで、今回の承認を受けて同公社では来月にも出力増強作業を開始する計画だ。

一方、2000年12月に申請していたAN02号機の出力増強でエンタジー社は7.5%%アップの92万2000キロワットを目指す。同社としては燃料交換とメインテナンス用の停止期間中に作業するとの考えを明らかにしている。

NRCではこれら3基の原子炉について原子力蒸気供給系のほか計装制御(I&C)システム、電気系統、事故計測能力、放射線影響、技術仕様の変更などについて評価を実施。一部の機器改造によって安全に出力増強が可能と判断したとしている。


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