[原子力産業新聞] 2002年5月30日 第2138号 <1面>

[国土交通省] 設計変更を承認

品質保証データに一部不正があることが発覚した、英国BNFL社製の関西電力・高浜発電所向けウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料返還に関連して、関西電力は24日、4月に国土交通省に提出していた、MOX燃料を英国へ返送する際に使う輸送容器の「放射性輸送物設計変更申請」に対する、設計変更承認を同日受領するとともに、合わせて同省に、「放射性輸送物安全確認申請」を行ったことを明らかにした。

輸送容器許認可をめぐっては、国土交通省は昨年12月に、関電から出されていたMOX燃料返送用輸送容器の放射性輸送物設計承認申請を承認。また今年3月には、1月に関電から申請されていたMOX燃料返送用輸送容器を承認するなどしている。

今回の承認は、4月に現行設計に基づく容器承認の返納とともに申請されていたもので、これによりMOX燃料返送のために必要な今後の手続きは、放射性物質国際輸送に係わる通常の手続きを残すのみとなった。なお今回の承認について関電では、「引続きMOX燃料返送の実現に向けて着実に準備を進めるとともに、地元をはじめとする皆さま方に、プルサーマルに対する理解を深めて頂くよう努めてまいる所存だ」としている。


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