[原子力産業新聞] 2002年5月30日 第2138号 <2面>

[福島第ニ・3、4号機] 定格熱出力一定運転を開始

東京電力の福島第ニ・3、4号機で27日、「定格熱出力一定運転」が開始された。

経済産業省原子力安全・保安院から、これまでに東京電力および日本原子力発電から提出されていた「定格熱出力一定運転に伴う発電設備の健全性評価書」について、その内容は妥当であることから、東電に対しては24日に、また原電に対しては27日に、それぞれ確認終了通知が行われていた。

今回確認の対象となったのは、東電の福島第二・3、4号機(各BWR、110万キロワット)および、原電の敦賀2号機(PWR、116万キロワット)の、計3ユニット。東電・原電ともに、各ユニットおいて定格熱出力一定運転を実施した際の施設の健全性を、(1)タービンミサイル評価(2)蒸気タービン設備の健全性評価(3)電気設備の健全性評価−などを通じて確認。その結果を東電は4月1日に、また原電は4月25日に、それぞれ「健全性評価書」としてとりまとめ、原子力安全・保安院に提出していた。これを受けた保安院では、評価書の内容についての確認を実施。その妥当性が確認出来として、今回の確認終了通知を行った。

なお、東電では柏崎刈羽2、5号機(各BWR、110万キロワット)が5月7日から定格熱出力一定運転を開始し、現在順調に運転中。また原電の敦賀2号機においては、6月から開始予定の第12回定期検査作業終了後の発電再開時より、定格熱出力一定運転を実施する予定としている。


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