[原子力産業新聞] 2002年6月6日 第2139号 <1面>

[原子力委員会] 大消費地でも開催へ

原子力委員会の市民参加懇談会は3日にコアメンバー会合を開き、今年度の「市民との懇談会」の地域開催などについて考えをまとめた。その中であらためて、柏崎市をはじめ、原子力施設立地地域を中心として「市民との懇談会」の開催に向け準備を進めていくことを確認した。

同懇談会は今年3月に柏崎市で市民参加会合を開催する計画を進めていたが、地域参加者との間で調整がつかない点があったことなどから、開催には至っていない。現在も、地元関係者と会合で取り上げる内容などをめぐって協議を継続している状況で、柏崎での開催実現にはもうしばらく時間がかかりそうだ。

一方で、首都圏や京阪神地区といった大消費地でも市民との意見交換会合の開催を計画している。同懇談会の木元教子座長は、早ければ7月または8月の時期に開催したいとの考えを示している。大都市部での開催は、同懇談会メンバーの中に「大消費地の市民はもっともエネルギー問題を意識しなければならない」とする意見があることを踏まえたもの。

同懇談会では、今年度中に4回程度市民参加会合を行いたい考えで、10月26日の「原子力の日」の開催も検討の対象だという。会合の開催場所も、要望が出されている地域や関連施設での事故・トラブルなどで関心が高まっている地域を優先的に開催に向けた検討を行っていく方針だ。


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