[原子力産業新聞] 2002年6月13日 第2140号 <1面>

[福井県] 敦賀施設を受け入れ

栗田幸雄福井県知事は12日の会見で、日本原子力発電敦賀3・4号機増設計画を受け入れる方針を表明した。近く国に対し正式に伝える。これにより同計画は、今年度の電源開発基本計画に組み込まれる見通しとなり、実現に向け大きな一歩を踏み出した。

同計画をめぐっては、敦賀市の河瀬一治市長が11日、福井県庁を訪れ、栗田知事と会談。河瀬市長が安全確保や地域振興の推進を前提に、「増設を促進してほしい」と要望したのに対し、粟田知事は、市長の意見を踏まえて最終判断する意向を示していた。

敦賀3・4号機は、わか国初の改良型加圧水型軽水炉(APWR)で、出力は各153万8000キロワット1号機2001年、2号機2010年以降の運開が予定されている。5月30日には平沼赳夫経済産業相が栗田知事、河瀬市長 を訪問し、増設計画への理解を求めるなどしていた。


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