[原子力産業新聞] 2002年6月13日 第2140号 <1面>

[原子力委員会] 福島県知事に会談申入れ

藤家洋一原子力委員長は11日に開かれた同委員会定例会合で、核燃料リサイクルなどをめぐり佐藤栄佐久福島県知事と会談の機会を持ちたいとの強い意向を示した。近く正式に福島県側に申し入れる見通し。

原子力委員会では、4日の定例会合でも、佐藤知事が先頃の政府首脳による非核3原則見直しにからむ発電に関連して「こうした時期にプルサーマルを実施する理由がわからない」と発言したと伝えられていることに触れ、我が国における原子力政策の当面の課題であるプルサーマルも含め燃料リサイクルについて率直な意見交換を実現させたいとの考えを強めていた。

藤家委員長は、福島県知事が国の原子力政策自体について発言していることに対し、委員会として対話の機会を探ることは当然なこととし、近く正式に知事に会談を申し入れることを明らかにした。

佐藤知事は、2001年2月の東電の発電所建設計画変更を受け、同年夏に実施が予定されていた福島第一発電所3号機でのプルサーマルの受入れを見合わせると発言。その後、県にエネルギー政策検討会を設置し、エネルギー需給のあり方などを独自に模索してきた経緯がある。


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