[原子力産業新聞] 2002年6月13日 第2140号 <2面>

[ITER公式会合] 四極候補地出揃う

日本、欧州連合、ロシア、カナダが参加する国際熱核融合実験炉(ITER)計測の第4回公式政府間協議が4日から6日の日程でフランスのカダラッシュで開催され、ITER建設候補地として正式に4か所のサイトが出揃うとともに、サイト選定手順や費用分担などが協議された。

会合には我が国から、青江茂文部科学審議官を代表に、内閣府、外務省などの関係者が出席し、先月3日に総合科学技術会議が出した結論とその後の閣議了解に基づき、青森県六ヶ所村をITER建設の国内候補地として正式に誘致表明した。一方、EUはフランスのカダラッシュとスペインのバンデリョスの2か所を候補地として提案した。カナダは昨年7月、既にクラリントンの正式提案を済ましている。

提案された候補地については国際チームによる共同調査が実施される。早ければ来月から4か所のサイトに対する評価作業が始まる見通し。評価はITER工学設計活動報告書に提示された項目に従ったかたちで行われる。

このほか会合では今後の協議日程が話し合われ、次回は9月17日と18日にカナダ・トロントで、次々回は10月29日と30日に青森県で開催することが決まった。


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