[原子力産業新聞] 2002年6月13日 第2140号 <3面>

[EU] 3、4号機の06年閉鎖が加盟の前提条件

欧殖連合(EU)のG.フェアホイゲン拡大EU担当委員は5日、「ブルガリアがEUへの加盟を望むのなら前提条件としてコズロドイ原子力発電所3、4号機を2006年までに閉鎖しなくてはならない」と言明した。

これは同委員がブルガリアを訪れた際に述べたもので、「EU側としての万策は尽きた」と言明。ブルガリアの希望する2008年から10年までの閉鎖ではさらなる交渉の余地などないと訴えている。これに先んじて開催された拡大EU委員会では、「ブルガリアは2004年までに新規加盟予定の第一陣の国々に入る準備ができていない」と結論付けられたことが明らかになっている。

なお、ロシアのA.ルミャンツェフ原子力相はブルガリアのM.コヴァチェフ・エネルギー相と両国間の原子力協力に関する議定書に調印したことを明らかにした。ブルガリア・エネルギー省の高官によると、この協力でブルガリア側は将来の新規原子力発電所建設でロシア側から適切な提案があることを期待しており、MINATOM側からもこの点で協力する用意があると明言したと言う。


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