[原子力産業新聞] 2002年6月13日 第2140号 <3面>

[英・BNFL] 独社にMOX供給へ

英原子燃料会社(BNFL)は5月24日、ドイツの大手会社であるE・ON社とMOX燃料の供給および関連するリサイクル・サービスの提供で契約を締結したと発表した。

具体的にBNFLは、セラフィールドにある施設を使って分離・抽出したプルトニウムを転換。これをセラフィールド・MOX燃料製造施設(SMP)でMOX燃料に成形加工してE・ON社に提供するという内容だ。これまでにSMPが請け負った中では最大規模の契約で、今後数年間の同施設の操業においてかなりの部分を占めていくことになるとBNFLでは強調している。

BNFLのN.アスキュー会長も、「当社とE・ON社にとって今回の契約は大きな前進。SMPのMOX製造に手堅い需要があることを証明した形になった」と述べて、契約の締結を歓迎した。

同契約の主要部分については両者はすでに昨年、合意に達しており、今回の調印で詳細を正式なものとしたことになる。SMPは去年、英国政府から本格規模でMOX燃料を生産する認可を得ていた。


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