[原子力産業新聞] 2002年6月13日 第2140号 <6面>

[医用財団] 来月10日に研究助成報告会

医用原子力技術研究振興財団(森亘理事長)は7月10日午後12時半から東京都港区虎ノ門の日本消防会館で、「2002年度医用原子力技術に関する研究助成」贈呈式ならびに2001年度同助成総合報告会」を開催する。

同研究助成は、高度先端技術である医用原子力技術に関する研究の推進を図るとともに、その研究ならびに若手研究者を支援する目的で1996年度から実施されているもので、今年度の重点分野は、、@腫瘍の研究characterizationの画像化に関する研究A人工知能を用いた放射線治療計画に関する研究B腫瘍および正常細胞内硼素濃度の測定に関する研究−の3項目。名古屋市立大学量子放射線医学分野助手の荻野浩幸氏をはじめ5名が助成対象者に選出された。

また、同研究助成の贈呈式に引き続き開かれる報告会では、大阪大学医学部放射線科の中村仁信教授が「IVRによる放射線障害の防止について」と題して特別講演するほか、放射線治療の効果予知に関する基礎的臨床的研究、画像診断による被ばく線量低減に関する研究、中性子捕捉化合物の腫瘍集積性の向上に関する研究について報告が行われる予定。

同報告会に関する問合せは、医用原子力技術研究振興財団(電話03−3504−3961)まで。


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