[サイクル機構] もんじゅ安全総点検で国に報告

核燃料サイクル開発機構は１９日、高速増殖原型炉もんじゅ安全性総点検について国に報告を行った。

昨年６月に「もんじゅ」の原子炉設置変更許可を申請した際に、経済産業省原子力安全・保安院から指示を受けた「高速増殖原型炉もんじゅ安全性総点検に係る対処及び報告」について、同月に当機構の対応計画及ぴ対応状況を報告し、全３１項目のうちナトリウム漏えい対策設備の改善、蒸気発生器伝熱管は破損対策及び品質保証に関する８項目の改善実施について、同年７月末に経済産業省に報告している。

今回、高速増殖原型炉もんじゅ安全性総点検指摘事項の残り２３項目のうち、改造工事に着手する前に報告すべき確認事項として、品質保証に関連する事項を中心に１４項目についての対応結果をとりまとめ、報告したもの。今回の報告対象は、ナトリウム漏えい対策以外の信頼性向上等を目的とした設備改善（５項目）、品質保証活動の改善（７項目）、運転手順書類の体系化、改正手続きの改善（２項目）。