[原子力産業新聞] 2002年 7月 4日 第2143号 <1面>

[原子力委員会] 東京で市民懇談会

原子力委員会の市民参加懇談会は、今月24日午後1時半から4時半まで、東京都・千代田区6番町の主婦会館プラザFで「市民参加懇談会in東京」を開催する。

今回の会合の基本的なテーマは「日本のエネルギー需要と供給はどうあればよいのか」。経済性や安定供給、環境特性などを考慮しエネルギーの自給率をめぐる議論を進める考えだ。

そのうえで、原子力発電の必要性を考えていく。また、原子力政策の決定過程における市民の関わり方や原子力委員会の役割なども懇談会のテーマとなる予定。

一般市民からエネルギーや原子力に関する意見を広く聴くことを目的に開かれる市民参加会合は今年1月に第1回が刈羽村で行われた。立地地域での開催とともに、市民の意識を高めるうえでエネルギー大消費地域でも開くことが重要なことから、今回東京での開催が決まったもの。

当日の懇談会では、秋元勇巳・日本経済団体連合会資源・エネルギー対策委員長、今尾和美・全国農業共同組合中央会常務理事、鳥井弘之・日本経済新聞社論説委員、藤岡武義・日本生活協同組合連合会常務理事、水野直人・日本青年会議所常任理事、宮原邦之・全国漁業協同組合連合会常務理事、村上忠行・日本労働組合総連合会副事務局長、および吉岡初子・主婦連合会事務局長が、それぞれの立場から意見を述べるほか、会場参加者からも意見を聴く。司会進行は市民参加懇談会コアメンバーで科学ジャーナリストの中村浩美氏。

同懇談会では今月12日まで、一般参加者80名を電子メール、ファクシミリまたは往復はがきにより募集している。詳細は原子力委員会ホームページhttp://aec.jst.go.jpに掲載中。


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