[原子力産業新聞] 2002年 7月 11日 第2144号 <3面>

[中国電力公司] 40億円の電力網建設債券発行

【北京6月18日発新華社=中国通信】中国の国家電力公司は総額40億元の電力網建設企業債券(社債)を19日から指定の場所で、中国の住民身分証を持つ公民および国内法人に対して指定価格で公開発行する。期間は20営業日で7月16日まで。

これは実名記帳式の中央企業債券で、3年間と15年間の2種類の期間がある。3年物は発行額5億元で、表面利率は3.50%。満期に元利を1回で償還する。15年物は発行額が35億元で、表面利率4・86%。毎年利息を支払い、満期に元本を償還することになる。これにより調達した資金はすべて、天生橋〜広東第3次500ボルト送変電工事など9件の「西電東送」(西部の電力を東部に送る事業)、全国電力網、地域内中核電力網の建設に充てる。

販売は中国電力財務有限公司を主幹事とする引受団が残額一括販売方式で引き受けることになっており、中国銀行が全額無条件取消不能保証を行う。大公国際信用格付け有限公司の総合評価ではAAAに格付けされており、発行終了後は深セン証券取引所での上場が申請される予定だ。

国家電力公司の企業債券が発行されるのは今回で2回目。1回目は98年6月で、昨年に元利の償還が終わっている。


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