[原子力産業新聞] 2002年7月18日 第2145号 <3面>

[米国] 処分場計画承認で米原子力産業界が談話

米原子力エネルギー協会のJ.コルビン理事長は9日の議会によるユッカマウンテン計画の承認を歓迎し、産業界側として次のような声明文を発表した。

米国のエネルギー供給保障や環境保護主義における共通認識という点で記念すべき日となった。米国各州の上院議員達が政治的な圧力にさらされながらも良き公共政策を選択するという信念を超党派で貫いた勇気を讃えたい。ユッカマウンテン計画を上院が認めたということは、5軒に1軒の米国の家庭にクリーンで信頼できる電力を供給している原子力を議会が一貫して支持していることの明確な証だ。原子力発電所からの使用済み燃料と軍事計画からの高レベル廃棄物を一か所にまとめて処分することは米国のエネルギー供給保障および国家保障、そして環境にとって望ましい方法であり、83年から放射性廃棄物処分プログラムのために180億ドルもの基金を払い込んできた消費者との約束を米政府が守るという点からも非常に重要だ。

ユッカマウンテンの環境上、地質上の特性について20年もの長きにわたって実施された前例のない科学評価作業は、同地の使用済み燃料処分場としての適性を明確に決定づけており、科学的に賢明な選択だと判断される限り、政府がこの計画を推し進めることは重要と考えられる。今日の票決は同地の評価手順が認可段階に進むことを実質的に許したものと言えよう。

産業界は使用済み燃料および軍事廃棄物の安全な輸送がユッカマウンテン計画の成功のカギを握ることを十分理解しており、過去38年間に3000回以上の輸送でただの1回も放射線漏れ事故が起きていないという輝かしい実績の維持に貢献したいと考えている。

産業界はまた、ブッシュ大統領を始め、エイブラハムDOE長官やビンガマン、マコースキ、クレイグの各上院議員達、議長、その他の議員達がこの計画のために発揮してくれたリーダーシップに感謝する。


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