[原子力産業新聞] 2002年8月1日 第2147号 <1面>

[米国電気電子学会] 「西澤賞」を創設

エレクトロニクス分野で世界最大の学会である米国電気電子学会(IEEE)はこのほど、西澤潤一・岩手県立大学学長(日本原子力産業会議会長=写真)の業績を称え、同氏の名前を冠した「ジュンイチ・ニシザワ・メダル」(西澤賞)を創設した。IEEEメダルで米国人以外の名前を冠したのは初めて。光通信と電力系統における基礎半導体材料・装置に関する優れた研究成果が評価された。

同氏は、2000年にIEEEから電気工学界のノーベル賞といわれる「エジソン賞」を日本人として初めて受賞するなど、現在までに28の国内外の受賞。マイクロエレクトロニクスの父といわれ、機関誌「IEEEスペクトラム」は20世紀の数少ない天才の1人と評価している。

「ジュンイチ・ニシザワ・メダル」は毎年、半導体材料・装置の研究に基づいて光通信と電力系統や産業エレクトロニクスに大きな影響を与えた業績に与えられる。受賞者は賞金二万米ドルと金メダル等が贈られる。初の授与は2004年6月。


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