[原子力産業新聞] 2002年8月8日 第2148号 <2面>

[原産] 核不拡散懇談会開く

日本原子力産業会議は7月25日に、東京千代田区の東海大学校友会館で「核不拡散・核軍縮問題懇談会」を開催した。今回より座長は、中馬清福・朝日新聞編集顧問・アジアネットワーク会長が就任した。この懇談会は、民間の立場から核軍縮をめぐる国際動向、国際核不拡散体制等の基本的諸問題について審議検討を行うため、随時開かれているもの。

今回の会合では、岡村善文・外務省軍備管理軍縮課長が、「国際社会における核不拡散・核軍縮動向」と題して講演、安全保障を高めるために軍縮を進めることが必要だとして、冷戦後の国際核軍縮問題、大量破壊兵器の拡散防止、国際紛争の防止等について述べ、日本の核軍縮への積極的な取り組みの重要性を強調した。

その後の意見交換では、今後の同懇談会の活動方針として、冷戦の負の遺産問題、核燃料サイクルと核拡散抵抗性の問題、プルトニウム利用の円滑化、世界平和のためのアジアでの原子力平和利用等について議論していくこととなった。


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