[原子力産業新聞] 2002年8月8日 第2148号 <4面> |
[原産] 7月の利用率は87.1%に日本原子力産業会議の調べによると、2002年7月の日本の原子力発電所(「ふげん」を含む)の運転実績は、夏の高需要期を迎え、設備利用率が87.1%、時間稼働率87.0%の好成績を残した。 これは、5月の設備利用率85.0%を上回る、今年度最高の成績。 7月中に定検を終えて併入したのは、敦賀2号機、福島第二2号機、柏崎刈羽7号機、美浜2号機、島根1号機、伊方3号機、川内2号機の7基で、新たに定検入りしたのは、福島第一3号機と浜岡2号機(余熱除去系低圧注入管溶接部漏洩に伴う原子炉停止から続けて定検入り)の2基。 今回特徴的なのは、熱出力一定運転によって、11基で設備利用率が100%を上回っていること。これらの利用率は、100.5%(福島第二3、4号機)から102.7%(高浜2号機)まで様々だが、ふげんを除く原子力発電所52基全体の設備利用率を、時間稼働率より0.3ポイント高く押し上げている。熱出力一定運転は、海水温度の高い夏場でも効果を上げており、今後も平均設備利用率の向上に寄与するものと期待される。 電力会社別の利用率および炉型別の利用率は左表の通り。 |