[原子力産業新聞] 2002年8月22日 第2149号 <3面> |
[フラマトムANP社] 燃料の装荷が完了フラマトムANP社は2日、同社が主契約者として中国広東省で建設している嶺澳原子力発電所2号機(98万5000キロワット、PWR)が7月18日に燃料の装荷を完了したと発表した。 同炉の初臨界は今月末に予定されており、その後の試運転を経て来年初頭には営業運転に入る計画だという。同発電所の建設は広東嶺澳原子力発電会社(LANPC)をプロジェクト・リーダーとして96年に開始。フラマトムANP社は100万キロワット級のPWR2基の原子炉系を供給するとともに初期炉心の製造および踏み込んだ技術移転プログラムの実施を請け負った。同発電所ではすでに、同型の1号機が5月28日付けで、当初予定を前倒しして営業運転を開始している。 1、2号機とも、2回目の運転サイクルからは四川省の宜賓(ぎひん)に燃料製造工場をもつ国内企業から取り替え用燃料を調達することになっていると伝えられている。 中国ではまた、秦山原子力発電所・3期工事で2日に1号機の燃料装荷が完了していたことを中国通信が4日付けで伝えている。 この工事は中国がカナダと協力して海塩県の杭州湾岸で98年6月から進めているもの。設計寿命40年、出力72万8000キロワットのCANDU炉を2基設置する。計画では今年11月にも同炉を国内電力網に接続。年末にはフル出力運転に入る予定だ。 |