[原子力産業新聞] 2002年8月29日 第2150号 <1面>

[北海道電力] 泊3号機の増設 ダブルチェックを諮問

北海道電力の泊原子力発電所3号機の増設について経済産業相は26日、原子力委員会および原子力安全委員会に安全審査を諮問した。経済産業省は安全審査で「問題ない」として、ダブルチェック諮問の運びとなった。

泊3号機は出力91万2000キロワット、2000年11月に増設のため原子炉設置変更許可申請が行われていた。2号機の南側に建設の予定で建設工事費は約2928億円。基本的にこれまでのPWRプラントで十分実績のある設計を採用、従来型と比較して(1)54インチ低圧タービン最終翼の採用等により熱効率の向上を図り、電気出力を約91万2000キロワットにしている(2)監視性及び操作性の向上を図るため、大型表示盤やタッチパネル方式の操作盤等を採用した新型中央制御盤を採用。また、信頼性及び運用性の向上を図るため、安全保護系にマイクロプロセッサを用いたデジタル制御装置を採用‐‐することなどが主な特徴。

1999年6月に第一次公開ヒアリングを開催。翌2000年10月には国の電源開発基本計画に組み入れられるなど、計画はこれまで順調に推移してきている。2003年4月着工、2008年12月の運転開始をめざしている。


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