[原子力産業新聞] 2002年8月29日 第2150号 <1面> |
[ヨハネスブルク] 環境開発サミットが開幕【ヨハネスブルク26日=菊山薫子】26日、南アフリカの首都ヨハネスブルクにおいて、9月4日までの日程で、「環境開発サミット」が始まった。日本からは、政府関係者、NGO、プレスを含め、総勢450名近くが参加している。会議全体では、100か国以上の首脳その他を含め、約6万5000名の参加が予想されている。 この会議は、1992年にリオデジャネイロで開催された地球サミットにおいて採択された「アジェンダ21」の実施を促進し、政府間での「政治文書」及び各政府による「約束文書」をとりまとめることを目的としている。 原子力関連では、原産をはじめとし、東京電力、電気事業連合会、日本経団連等が現地に赴き、活発なロビー活動を展開している。9月1日の「ビジネスデー」には、電事連が三極(電事連・ユーロエレクトリック・エジソン電気協会)による共同声明を発表するほか、先進国の電気事業者九社で作るe7がワークショップを開催する予定。OECD・NEAやIAEAなどの国際機関も、持続可能な開発における原子力技術の重要性をうたったイベントを実施する。 一方、環境グループによる反原子力の動きも目立っており、会議直前に南アのクーバーグ原子力発電所にグリーンピースが侵入し、逮捕される等の事件も起きている。 |