[原子力産業新聞] 2002年9月5日 第2151号 <3面>

[米LES社] 建設候補地2つに絞り込む

米国で遠心分離法によるウラン濃縮工場の建設を計画しているルイジアナ・エナジー・サービシズ(LES)社は8月27日、最終的に2地点に絞り込んだ建設候補地を米国原子力規制委員会(NRC)に通達した。

LESによると、候補地の一つはテネシー州トロースデール郡のハーツビルで、もう一か所はアラバマ州モントゴメリー郡のベラフォンテ。両地点の地元の経済開発当局へはテネシー峡谷開発公社(TVA)が連絡を済ませているが、今後、どちらか一方にウレンコ社が開発した世界で最も低コストの最新式遠心分離技術を駆使した濃縮工場が建設されることになる。

LESのP・アプソン会長によると、同社としてはこのプロジェクトをスケジュール通りに遅滞無く進めていく考えで、9月15日までには新工場の建設に適したサイトの選定を済ませたいと言明している。建設経費は11億ドル(1320億円)を予定しており、すべての手続きがうまく進めば、2007年には年間作業容量300万SWUの施設が操業を開始できる見込みだ。

LESの新ウラン濃縮工場計画にはウレンコ社のほかにフルア・ダニエル社、エクセロン社、エンタジー社、デューク社が参加しているが、現在ではこのほか、ウエスチングハウス社やカメコ社とも新たに参加する可能性について協議を重ねているという。


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