[原子力産業新聞] 2002年9月19日 第2153号 <1面>

[イラク] 現地査察受入れ

イラクのナジ・サブリ外相は、16日、国連のアナン事務総長に書簡を送り、イラク政府が大量破壊兵器を監視する国連査察団を「無条件で」受け入れることを決定したと伝えた。イラクは1998年以来、現地査察を受け入れていない。

イラク政府のこの決定は、サブリ外相がアナン事務総長、アラブ連盟のムーサ事務局長と三者会談を持った後に伝えられた。

今回の声明について、欧州やロシアを中心に歓迎する声がある一方、米国などは、イラク攻撃を容認する安保理決議案を阻止するため、イラクが「瀬戸際作戦」に出たとの見方を取っている。


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