[原子力産業新聞] 2002年9月19日 第2153号 <2面>

[ITER] 来月、政府間協議を六ヶ所村で開催

国際熱核融合実験炉計画(ITER)の第6回政府間協議が、10月29、30の両日、青森県六ヶ所村で開催されることになり、ITERサイトを検討している各国の専門家が、我が国が候補地に挙げている六ヶ所村サイトを訪問する。現在ITERには、六ヶ所村のほか、クラリントン(カナダ)、カダラッシュ(フランス)、バンデヨス(スペイン)の合計四か所が立地候補地に名乗りを上げている。

政府間協議には、日本、EU、ロシア、カナダの四極が参加、今回の主な協議項目は、サイトの共同評価、費用分担と調達配分、ITER事業体の組織と運営体制など。サイト評価では、技術的視点(面積、地質、給排水、電力供給、輸送等)、社会・文化的視点(交通、生活インフラ等)、許認可のロードマップ等が検討されている。

我が国としては、六ヶ所村の安定した地層、安定した電力供給、効率性の高い物質輸送、放射性廃棄物処分地の利用、地元の良好な理解、社会生活面(外国人向け病院、幼稚園から高校までの国際学校の設立、「国際科学技術研究村」構想等)を示し、ITER誘致へ努力する意向だ。


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