[原子力産業新聞] 2002年9月19日 第2153号 <3面>

[米DOE] 建設発注先を決定

米国エネルギー省(DOE)は8月28日、劣化六フッ化ウラン(DUF6)の在庫を処分または再利用するための2つの転換施設発注先として「ウラン処分サービシズ社」を選択したと発表した。

この会社は、DOEがオハイオ州ポーツマスとケンタッキー州パデューカに計画している転換施設の設計、建設、操業契約を受注する目的でフラマトムANP社とデュラテック・フェデラル・サービシズ社およびバーンズ&ロー社が新たに設立したもの。米国政府は現在、核兵器製造の副産物であるDUF6の在庫をテネシー、オハイオ、ケンタッキーの3州にそれぞれ5万6000トン、19万8000トン、45万トン抱えており、議会はこれらを処分/再利用する転換施設を米国内に2つ、設計・建設・操業するための法律を最近になって制定していた。DOEは同法に基づいて大規模な公開入札を実施。総額5億5800万ドル(約670億円)の契約はウラン処分サービシズ社が落札することになったとしている。

契約は8月29日付けで発効し、2010年の8月3日まで有効。ウラン処分サービシズ社はDUF6をU3O8に転換するほか、輸送と保管にも責任を負う。また、転換施設が完成後、5年間は同施設の操業を担当する予定だ。


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