[原子力産業新聞] 2002年10月3日 第2155号 <2面>

[原子力安全委員会] 火災防護指針を改訂

原子力安全委員会は9月30日の定例会合で、中部電力の浜岡1号機で昨年発生した配管の破断に関する調査報告を踏まえた安全指針類の見直しとして、火災防護に関する審査指針の改訂を決めた。

原子力安全基準専門部会が検討にあたり、9月20日付けで回答を行っていた。今回の事故原因が破断した配管に滞留した水素の急速燃焼であったことから火災防護に関する指針等について、それぞれ修正等の必要があるかどうか検討したもの。

そのうち、火災防護指針は、現行指針で水素を使用する機器や系統における水素の圧力等の監視と安全上の対策の考慮が必要などの記述がなされており、指針上は担保されている。

しかし今回の事故の調査報告に「類似の事故の再発を防止するためには、水素の滞留をできるだけ防止することが基本」とされていることなどを踏まえ、水素の滞留の可能性がある箇所について監視等が必要なことについても、指針の「解説」の部分に修正を加え、監視等の必要性を明記することにした。


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