[原子力産業新聞] 2002年10月10日 第2156号 <2面>

[原子力安全委員会] 中間貯蔵施設の安全指針策定

原子力安全委員会は3日、金属キャスクを使う使用済み燃料の中間貯蔵に関する安全審査指針を定めた。青森県のむつ市に東京電力が国内初の施設立地を目指し、昨年から立地可能性調査を実施中。今回の指針策定により、安全審査体制が整う。

審査の対象は、使用済み燃料の輸送と貯蔵に兼用する金属製の容器(キャスク)に入れて保管する施設の立地や耐震性および、放射線管理等の安全性。キャスクは40年から60年間の長期間の貯蔵が想定されており、安全委は長期貯蔵の健全性に関しても検討し、指針として安全確保に問題ないとする一方で、今後知見を蓄積していく必要性を示している。


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