[原子力産業新聞] 2002年10月26日 第2158号 <7面>

[東芝] 新型X線装置を発売

東芝は16日、外科手術の際に用いられる手術支援用のX線透視及び撮影装置の新製品として、本体架台部の先端を絞りこみ、角をなくすことにより被検者へのアクセス性を向上させ、高い操作性を可能にした外科用X線装置「Clearscope1000」(クリアスコープ1000=写真)を商品化、販売を開始した。

同装置は高画質・低被曝を普及機並の価格で実現した。国内販売は東芝メディカルが行う。

外科用X線装置は、X線管球等を支えるC型の支持装置(Cアーム)を持ち、手術中に使用するため自在な動きや操作性が求められている。さらに手術室内での使用のため被曝を抑えた装置が望まれている。

新製品は、本体架台部の先端を絞りこみ、サイド部分を斜めにした形状とすることにより角をなくし、より寝台に接近したポジショニングを可能とした。これにより被検者へのアクセスの自由度を高め、撮影範囲が広がり、スムーズなポジショニングを行うことができる。また、デジタルショットモード機能や高変調度のCCDカメラの採用による画質の向上を図りながら、手術室での使用を考慮し低線量モード機能等による低被曝を実現している。

新製品の国内販売価格は1300万円から(組合せにより価格は変動)で、初年度1年間の販売目標は順次販売開始予定の国外市場を含め、200台。


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