[原子力産業新聞] 2002年10月31日 第2159号 <3面>

[欧州復興開発銀行] ウクライナとの融資協議再開へ

欧州復興開発銀行(EBRD)のJ・ルミエール総裁は今月18日、1年近く中断していたウクライナとの融資協議を近々再開する予定であることを明らかにした。

EBRDによる2億1500万ドル(271億円)の融資は、チェルノブイリ原子力発電所の閉鎖に伴い、建設途中のフメルニツキ2号機およびロブノ4号機を完成させる計画(K2/R4)に対して検討されていたもの。EBRD側が提示した融資条件(ウクライナ国内の電力料金値上げや地域配電会社の民営化、国際通貨基金との協力など)を「受入れられない」としてウクライナ側が拒否した後、両者の協議は事実上中断されていた。しかし、10月中旬に同国を公式訪問したルミエールEBRD総裁は同国議会のV・リトヴィン議長と会談し、融資協議の再開で合意したと伝えられている。


Copyright (C) 2002 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.