[原子力産業新聞] 2002年10月31日 第2159号 <4面>

[原子力委員会] 核燃料サイクルで検討会

原子力委員会は29日、来月にも「核燃料サイクルのあり方を考える検討会」を設けて検討を開始する方針を固めた。

原子力委員会は、東電問題などで核燃料サイクル政策に対する厳しい目が原子力発電所の立地する地元自治体等から注がれているなかで、(1)なぜ今回のような事象が発生したのか、本質的な問題点は何か(2)信頼回復に向けて何が求められ、何をなすべきか(3)今後、核燃料サイクルの全体像はどうあるべきなのか‐の観点から具体的な検討を進める方針。

その際、問題点を抽出するために各立地地域の関係者や報道関係者、市民等からの意見を聴くために検討会を設けることにした。

同検討会の検討を踏まえて、核燃料サイクル政策について原子力委員会としての考え方をまとめ、わかりやすく示す考えだ。

さらに、その考え方を提示したうえで、年明け以降に立地地域をはじめとする国内各地の一般住民等との意見交換を行う方針としている。


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