[原子力産業新聞] 2002年11月7日 第2160号 <2面>

[経団連] 東京でITER誘致推進会議

日本経済団体連合会の国際熱核融合実験炉日本誘致推進会議(秋元勇巳会長)は1日、東京・千代田区の経団連会館で、国際熱核融合実験炉(ITER)日本誘致推進会議を開催した。

政府が日本誘致を正式決定したITERの日本誘致実現に向け、10月末に青森県で国際協議が開催されたことを受けて開かれた同会議だが、冒頭、秋元会長は挨拶で、「本会議の開催を契機として、経済界や各界の支援や賛同を得ながら、日本誘致を実現したい」と抱負を語った。

引き続き挨拶した遠山敦子文部科学大臣は、核融合炉を「21世紀中に実現させたい人類の夢」と位置付けた上で、今年わが国から2名のノーベル賞受賞者が出たことについて「日本の技術研究水準は非常に優れているという事を、世界に証明した」と述べ、日本はITER誘致国に相応しい技術立国である事を強調。政府が行う誘致に向けた努力に対し、経済界からも「ご協力を賜りたい」とした。

また、尾身幸次前科学技術制作担当大臣は、現在は誘致合戦の「決勝ラウンド」として、「ここまで来たら、何が何でも日本に誘致したい」と、強い決意を披露。さらに、立地候補地の「県民を代表して」挨拶した木村守男青森県知事は、会議の開催に対して「心から感謝する」とし、今後、青森県が進めていく誘致活動に対し、経済界からも強力に支援をして欲しいと述べた。


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