[原子力産業新聞] 2002年11月7日 第2160号 <3面> |
[ルーマニア] 「4年後に営業運転」ルーマニア原子力産業会議(ROMATOM)のT・チリカ事務局長は10月18日、進捗率70%で建設作業が中断しているチェルナボーダ原子力発電所2号機(70万6000キロワット、CANDU)について、「うまくいけば4年後に営業運転できる見通し」であることを明らかにした。 同国では現在、2号機と同型の1号機のみが稼働しており、2号機〜5号機は資金難から完成のメドが立っていなかった。チリカ事務局長によると、2号機の完成に向けてルーマニア原子力発電会社とカナダ原子力公社が昨年5月に契約を結んだのに続き、同国政府は優先項目であるこの計画への資金調達のためにあらゆる方法を検討。「国家による貸付保証」により国際通貨基金(IMF)の要求事項について妥協が成立する見込みとなり、海外の輸出信用機関から資金の一部を調達する可能性が出てきたと言明した。IMFとルーマニアの合意に関する仮取決め書は年末のIMF理事会で正式に承認される見込みだと伝えられている。 |