[原子力産業新聞] 2002年12月19日 第2166号 <6面>

[中部電力] 浜岡2の点検終了

中部電力は11日、浜岡原子力発電所の点検・保守管理の再確認を行い、2号機について停止中に行う追加点検を終了した。同日、原子力安全・保安院に報告した。

追加点検では、今年5月に発生した小口径配管の疲労割れ対策として、2号機における類似箇所(43か所)及び信頼性向上のための対策箇所(約3500か所)の点検・評価を行い、必要な工事を実施し、終了した。また、配管の減肉に関して従来点検対象でなかった箇所の肉厚測定や、絶縁劣化に関して低圧ケーブルの絶縁材種類毎の絶縁性能確認、さらに分解点検までは実施していなかった配管接合部の分解点検など、1、2号機を対象に実施した追加点検を終了し、従来の点検・保守管理は妥当であることを確認した。

中部電力では、あわせて点検・保守管理を充実させるための取り組みを実施。プラントメーカーによる点検・保守活動のレビュー及び品質保証グループによる特別監査の結果、従来の点検・保守管理に問題のないことを確認した。

原子力安全・保安院は、一連の対策工事に検査官を立ち合わせて適切に行われているか確認しており、中部電力の報告を受けて12日に浜岡町の全員協議会に説明を行った。同2号機は20日にも調整運転を開始する予定。


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