[原子力産業新聞] 2003年1月7日 第2167号 <9面> |
[東芝] 放射線部門の受付や検査、WEB利用し管理東芝は、放射線部門情報管理システムにインターネットで利用されるWeb技術を採用することにより、電子カルテシステムや画像システム(PACS)等とのリンクを実現し、放射線部門全体の業務効率化と放射線部門内外との情報伝達機能の向上を実現する放射線部門情報管理システムの新製品「RapideyeTMe−RIS(ラピッドアイ イーリス)」を発売した。 「RapideyeTMe−RIS」は、インターネットで利用されているWeb技術を採用することにより、これまでは専用端末での作業が必要であった放射線部門における受付業務、検査業務、各種集計業務等の放射線部門運用管理を、受付・検査室等に既に設置されている電子カルテオーダー端末等で可能とし、放射線部門管理業務の効率化と端末設置スペース及びシステム導入コストの削減を実現する。 また、画像システム(PACS)やレポートシステム、電子カルテシステムともWeb技術によるリンクが可能となり、放射線部門情報システムの画面上から、PACSに保管された画像・読影レポートや電子カルテシステムのオーダー情報を直接参照することが可能となり、検査・診断業務の省力化、フィルムレス化を図れる。 インターネットで知られるポータルサイト機能を実現し、放射線部門内外の端末を結び、情報共有・伝達がスムーズに行える。 機能面では、放射線部門情報管理用の同社従来システムである「TOSRIMM」で蓄積した放射線部門の運用ノウハウに基づく受付業務、撮影室業務等のワークフローに沿った操作画面を実現。 さらにIDカードやリストバンドのバーコードを利用した患者認証を行い、電子カルテシステムからの検査オーダー情報をオンラインで画像撮影装置に送信することにより、検査室での再入力を不要とする等の業務の効率化と正確な検査の実施を図っている。 国内販売は東芝メディカル株式会社が行い、昨年十二月十九日から販売を開始した。新システムの販売価格は三千万円から。 販売開始後一年間の販売目標は百システムとしている。 |