[原子力産業新聞] 2003年1月7日 第2167号 <3面>

[仏・アレバ社] ワシントンDCに事務所開設

 パリを本拠地とするアレバ・グループは先月初旬、同グループの米国子会社であるアレバ・エンタープライズ社(AEI)の事務所をワシントンDCに正式に開設した。

 フラマトムANP社やフランス核燃料公社(COGEMA)など仏国の主要な原子力企業で構成されるアレバ・グループの中で、AEIは米国の原子力・機器関連市場に同グループを確実に根づかせるとともに北米での事業拡大・調整に責任を負う役割を担う。同グループの市場戦略を特定していくため、AEIとしては具体的に、@北米における子会社間の連絡調整A有望な相乗効果を特定・活用B政府機関や地元組織との関係強化および米国における同グループの存在認識と名声の強化などを実施するとしている。

 七千六百名の従業員を擁するアレバ・グループの昨年の総収益は十二億七千万ドル(千五百二十四億円)。二〇〇一年には米国の主要な原子力計装機器メーカーであるキャンベラ社を買収したほか、今年に入ってからはデューク・エンジニアリング&サービス社とワシントン・グループ・インターナショナル社の機器・サービス部門を買収している。

 経営陣としては、フラマトムANP社のT・クリストファー社長およびコジェマのM・マクマーフィ社長がAEIの共同で最高経営責任者を務めている。


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