[原子力産業新聞] 2003年1月23日 第2170号 <6面>

[文部科学省] 自主点検結果まとめ

文部科学省は17日、同省所管の日本原子力研究所や核燃料サイクル開発機構等の試験研究機関や大学、メーカーなど17の使用者(試験研究用原子炉施設及び核燃料物質使用施設)について自主点検作業に関する総点検結果の確認結果をとりまとめた。それによると、「事業者の自主点検作業に特段の問題は見い出されなかった」としている。

原子力発電所の自主点検作業において不正な記載が行われたことを踏まえ、文部科学省は昨年9月2日付けで、所管する原子力施設に対し、自主点検作業に関する総点検を実施するよう要請したもので、同月末までに、不正記載等はなく問題はなかったとの報告があったもの。

以降、文部科学省は各報告内容の適切性を確認していた。

事業者からの報告に対し文部科学省は、(1)事業者の総点検は客観性をもった適切な手法でなされたか、(2)自主点検作業は適切に行われてきているか、(3)記録の記載に問題はないか、の3点から確認の作業を行い、事業者の自主点検作業に特段の問題は見い出されなかったとの結果をまとめた。

文部科学省では、保安規定の中に自主点検の項目を入れることや、原子炉等規制法の改正もなされたことを受け、事業者により的確な自主点検が実施されることを含め、さらに、原子力施設の安全確保の向上を図っていくとしている。


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