[文部科学省] 今後の研究方針報告

文部科学省は４日、同省が設けている科学技術・学術分科会・基本問題特別委員会核融合研究ワーキング・グループ（ＷＧ）がまとめた「今後の我が国の核融合研究の在り方について」を原子力委員会に報告した。トカマクやヘリカル、レーザーなど、多様な炉型の研究開発を進めてきたわが国の核融合開発の今後を見据え、今後ＩＴＥＲ（国際熱核融合実験炉）計画を中心に重点化計画を打ち出したもの。今後重点化すべき課題を、トカマク（トカマク国内重点化装置計画）、炉工学（核融合材料試験装置計画）、レーザー（レーザー高速点火計画）の３つに絞り込み、これに既存のへリカル（ＬＨＤ）を加えて４つを重点化の柱に据えている。

同報告を踏まえて原子力委員会では、今後、核融合専門部会に技術ワーキング・グループを設けて「現実を踏まえた核融合研究開発の進め方について」の検討を行う。（４面に詳報）