[原子力産業新聞] 2003年2月6日 第2172号 <5面>

[東北電力] 女川1号機の再循環配管点検を終了

東北電力は3日、女川原子力発電所1号機の原子炉再循環配管について、点検を終え、その結果を原子力安全・保安院に報告した。

点検の結果では、これまでに判明している以外の傷の兆候等は発見されなかったとしている。

女川原子力発電所1号機の原子炉再循環配管については第12回および第14回定期検査において4か所の溶接継手部に傷の兆候が認められたことから昨年10月27日から傷の兆候等がみつかった配管の内面からの点検調査(目視検査、浸透探傷検査、超音波探傷検査、材料調査)を行った結果、4か所の溶接継手部に19個の傷が確認されている。

また、その4か所以外の溶接継手部について超音波探傷検査を実施したところ、同12月までにA系1か所、B系5か箇所の溶接継手部に7個の傷の兆候が確認されていたもの。

東北電力では先月30日に全ての点検を終了。今後はこれらの調査結果に基づき健全性の評価を行っていく。また、その評価については、「国へも報告し評価されるものと認識している」としている。


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