[原子力産業新聞] 2003年2月6日 第2172号 <5面>

[文部科学省] 核原料物質使用で指導

文部科学省は1月24日、複数の事業者がトリウム鉱石を利用しているとの情報提供を受けて、調査の結果、安全上に問題はないことを確認するとともに、届け出が義務づけられている核原料物質を使用していた事業者に、届け出を行うよう指導した。

同省は、各事業者が保有していた加工品(温泉利用目的で表面に少量のトリウム鉱石を塗布焼結したタイル)やトリウム鉱石(塗料に混ぜるためなどの原料)の保有状況の調査と放射線量の測定を行い、原子炉等規制法に基づき、核原料物質の使用の届出が必要な事業者に対しては、その旨指導したもの。同省は今後、使用上の手続きなど関連情報の提供のほか、核原料物質の使用の届出の事業者が、塗料にトリウム鉱石を混ぜて使う場合は、念のため、工事施工後に放射線量の測定により問題がないことを確認すること等の指導を行う方針。


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