[原子力産業新聞] 2003年2月6日 第2172号 <4面>

[原産] 1月のわが国の原子力発電所運転速報

日本原子力産業会議の調べによると、平成15年1月のわが国の原子力発電所(「ふげん」を含む)の設備利用率は、先月比3.8ポイントダウンの61.2%となり、設備利用率、時間稼働率とも低迷した。これは、1月中に5基・530万が新たに定検入りしたため。なかでも東京電力では3基が新たに定検入りし、同社の17基の原子力発電所中、1月末時点で12基が停止している。

設備利用率を炉型別に見ると、PWRが先月の83.5%から80.6%へ低下、BWRも先月の51.4%から46.7%へと落ち、50%を切る数値となった。ATRは75.3%から100%へと上昇。

電力会社別では、1月中に日本原子力発電、北陸、中国の3電力が100%以上の利用率を達成、最高は原電の101.2%だった。

原子炉別では、高浜2号機が104.85%の最高値を記録、第2位は伊方3号機の104.76%。

1月中に定検入りしたのは、東京電力の福島第二・1号機、柏崎刈羽4、6号機、関西電力の大飯3号機、四国電力の伊方2号機の5基。

また1月中に定検を終了したのは、北海道電力の泊2号機と九州電力の玄海2号機。最近、定検の長期化が顕著であり、泊2号機の定検停止は51日間、玄海2号機の定検停止は69日間と、特に大きな問題のないプラントも長期の定検停止となっている。12月に定検を終了した大飯2号機も58日間の定検停止だった。


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