[原子力産業新聞] 2003年2月13日 第2173号 <4面>

[原子力学会] 風洞実験の実施基準で意見公募

 日本原子力学会・標準委員会(近藤駿介委員長)はこのほど、「発電用原子炉施設の安全解析における放出源の有効高さを求めるための風洞実験実施基準」(案)を作成し、広く一般からの意見を募集している。

 同標準は、風洞実験を実施する条件、風洞実験の実験方法、風洞実験結果の整理および解析方法を規定するもの。発電用原子炉施設の新設及び増設の際、施設の安全解析の一環として平常運転時及び想定事故時の被ばく線量評価のための大気拡散計算を実施しているが、この際、建屋及び地形の大気拡散に及ぼす影響が著しいと予想される場合にはこの影響を評価する必要がある。このため、大気拡散評価に用いる放出源の有効高さを求めることを目的に、大型の風洞内に原子炉施設及びその周辺地形の縮尺模型を設置して風洞実験を実施している。

 

 標準原案は日本原子力学会および同学会各支部で閲覧が可能。

 なお、同学会標準委員会ホームページ(http://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/sc/)に委員会議事録を掲載している。

 問合せ、意見提出は左記の同学会事務局・標準委員会担当まで。

 意見の受付は、四月七日まで。

 〒105−0004 東京都港区新橋2−3−7 新橋第二中ビル3F 電子メール/sc@aesj.or.jp 電話Tel03‐3508‐1263 FAX03‐3581‐6128。


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