[原子力産業新聞] 2003年2月20日 第2174号 <2面>

[保安院] 漏洩率検査に立入り

経済産業省原子力安全・保安院は17日、東京電力によるシュラウドの点検が現在実施されている、同社の柏崎刈羽原子力発電所6号機(ABWR、135万6000キロワット)において、点検が完了してから行われる、格納容器漏洩率検査が適切に実施されることを監視することを目的に、準備作業が開始される2月19日から、原子炉等規制法及び電気事業法に基づく立ち入り検査を実施することを公表した。

東電の福島第一原子力発電所1号機(BWR、46万キロワット)原子炉格納容器漏洩率検査における不正を受けての措置で、保安院は昨年10月、当該機以外の16基の原子炉についても、念のため当該機に準じた厳格な検査を行うことにより、順次その漏洩率を確認することが必要と判断。東電はこれを受け、運転中の原子力発電所の運転停止計画を昨年12月に、さらに具体的な検査計画として、柏崎刈羽6号機分を2月14日に提出していた。

なお立ち入り検査は、漏洩率検査終了まで実施される予定だ。


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