[原子力産業新聞] 2003年2月27日 第2175号 <1面>

[国連安保理] 北朝鮮核問題、IAEAから付託受け専門家が検討

国連安全保障理事会は十九日、国際原子力機関(IAEA)から付託された北朝鮮の核開発問題について非公開会合を開き、まず、安保理理事国の専門家による検討を行うことを決めた。これは、安保理のプロイガー議長(ドイツ大使)が明らかにしたもの。

IAEA理事会は、12日、北朝鮮による保障措置妨害や査察官の国外退去などが、保障措置協定への「更なる違反」にあたるとして、安保理への付託を決めた。

プロイガー議長は、「これは非常に重要かつ複雑な問題なので、安保理が協議する前に、理事国の専門家による検討が必要だ」とし、「専門家がIAEAからの報告を検討し、安保理に勧告を行う」と述べ、これをもとに、安保理が協議を行うことを明らかにした。


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