[原子力産業新聞] 2003年2月27日 第2175号 <2面>

[原子力安全委] 低線量影響で討論会、東京で開催

原子力安全委員会は3月14日、「私たちの健康と放射線被ばくー低線量放射線の影響を考える」をテーマにした討論会を、東京都千代田区永田町の全国町村会館で開催する。

この討論会は、低線量の放射線が人体に与える影響について分かり易い言葉で説明し、一般の人々により的確な理解を持ってもらおうと開催されるもので、健康影響のうち特に発がんに関わる問題を取り上げ、講演、パネル討論、専門家の解説と一般の参加者との質疑応答といったプログラム構成になっている。

講演内容は、「日常の放射線被ばくと放射線影響の実態」(松原純子・原子力安全委員会委員長代理)、「放射線発がんを考える」(神谷研二・広島大学原爆放射線医科学研究所所長)など。また、「発がんとは何だろう」と題したパネル討論では、パネリストに神谷研二氏、佐渡敏彦・放医研名誉研究員、島田義也放医研低線量生体影響プロジェクトサブリーダー、津田洋幸・国立がんセンター研究所化学療法部部長、緒方裕光・国立保健医療科学院研究情報センター情報評価室室長を予定している。

参加費は無料。参加申込み・問合せは、原子力安全委員会事務局管理環境課・桑原氏(電話03−3581−9256)まで。


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