[原子力産業新聞] 2003年2月27日 第2175号 <2面>

[原産] 食品照射記事で「アエラ」に質問状

朝日新聞社発行の週刊誌「アエラ」12月16日号が「放射線で殺菌の肉、米市場に出回る−食品の安全?それとも食品汚染?」と題するエリコ・ロウ氏の記事を掲載したことに対し、日本原子力産業会議は17日、町末男常務名で、「国内外の研究結果に照らして科学的に疑問のある見解が取り上げられており、また事実誤認ではないかと考えられる記述がある」とし、消費者や国民全般に誤解を与えるおそれがあるとして、同誌編集部を通して質問状を送った。

この記事では、「人の致死量を大幅に上回る放射能を浴びた食品が安全なわけはない」などと「放射線」と「放射能」とを混同した表現、「イラディエーションで照射される10キログレイもの線量は胸部レントゲンの3億倍、チェルノブイリ原発事故で死亡した消防士の被ばく量の千倍」との科学的に無意味な比較、「チェルノブイリで後に巨大化したゴキブリが発見された」などの出典不明の「発見」等があり、これら疑問点について回答を求めている。


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