[原子力産業新聞] 2003年3月20日 第2178号 <2面>

[原子力安全委員会] 低線量影響を考える討論会開く

原子力安全委員会は14日、「私たちの健康と放射線被ばく」−低線量の放射線影響を考えるをテーマに討論会を開いた(=写真)。低線量の放射線が人体に与える影響について分かり易い言葉で説明し、一般の人々により的確な理解を持ってもらおうと開催されたもので、健康影響のうち特に発がんに関わる問題を取り上げ、パネル討論などを行った。

パネル討論には、神谷研二・広島大学原爆放射線医科学研究所所長、佐渡敏彦・放医研名誉研究員、島田義也放医研低線量生体影響プロジェクトサブリーダー、津田洋幸・国立がんセンター研究所化学療法部部長、緒方裕光・国立保健医療科学院研究情報センター情報評価室室長が出席して、発がんのメカニズムの解明の動向や、生物が古来から備えてきた防御機能、食生活とがんの関係など、日常の身近な話題を含めてわかりやすく解説し、意見を交わした。


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