[原子力産業新聞] 2003年4月10日 第2181号 <1面>

[柏崎市] 柏崎6号機の再開を容認

 新潟県柏崎市の西川正純市長は7日の定例会見で、一連の自主点検データ不正問題関連で現在停止している柏崎刈羽原子力発電所6号機(=写真)について、国の安全宣言など条件が整えば、運転再開を容認する考えを示した。

 柏崎刈羽6・7号機ではシュラウドのひび割れは発見されておらず、また他機でひびの発見された再循環系配管も、ABWRのため存在しない。これらのことから西川市長は、6号機は他の炉とは違うと指摘。格納容器漏洩率試験を行った後、東電の運転再開申し入れおよび、原子力安全・保安院幹部が直接地元を訪問し、安全を保証することを条件に、運転再開を認める方針を示した。なお同市長は、運転再開を容認する段階では、新潟県知事、刈羽村長と協議する意向も、あわせて明らかにしている。

 1月27日から第5回定期検査に入った6号機は、シュラウドの点検作業はすでに終了。現在は原子炉格納容器漏えい率検査の準備を行っている。

 西川柏崎市長が東京電力の柏崎刈羽6号機の運転再開を条件付きで容認する考えを示したことに関し、経済産業省の村田成二事務次官は7日の会見で、「直接ないしは間接的に聞いてないので、コメントは差し控えたい」と述べ、推移を見守っていく姿勢を示した。


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