[原子力産業新聞] 2003年4月17日 第2182号 <3面>

[中国] ニオブチタンの開発基地建設へ

【西安4月6日発新華社=中国通信】中国の西北非鉄金属研究院と超電導国際科学技術有限公司は2億元を共同出資して西安にニオブ・チタン合金超電導材料の研究開発・加工基地を建設する。西安経済技術開発区管理委員会の周華峰主任と西北非鉄金属研究院の周廉会長が6日に西安で事業契約書に調印した。

同基地の敷地面積は約6万7000平方メートルで、年間に150トンのニオブ・チタン超電導棒材、50トンの導線、30トンのチタンおよびチタン合金型材を生産する計画。製品の大部分は輸出し、年間で2億500万元の売り上げを見込んでいる。

超電導材料は電力、エネルギー、交通、電子、軍事など多方面で利用可能なことから、中国としては見通しの明るい大市場になると認識。西北研究院は中国で唯一、ニオブ・チタン合金を生産する企業で、稀有金属材料を加工、研究、試作するための技術開発センターでもある。すでに30余年の歴史があり知的財産権も所有している。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.