[原子力産業新聞] 2003年5月8日 第2184号 <1面>

[原子力安全・保安院] 原発に「特別検査官」を派遣

 東京電力の一連の不正問題を受け点検停止している原子炉について、経済産業省原子力安全・保安院は4月25日、当該炉が炉心シュラウドのひび割れ等の点検、格納容器漏えい率検査などといった検査を終え再起動する際に、原子炉各号機毎に事業者の保安活動を特別に監視し、当該号機に関する国の安全確認活動を統括するため、当分の間「特別原子力施設監督官」を任命し、各原子炉に派遣することを明らかにした。

 保安院が派遣する監督官は、起動をむかえる原子炉1基毎に1名ずつ。@当該号機に係る国の検査の統括A事業者の保安活動の監視・監督B総点検を踏まえた再発防止対策の監視・監督―を行う方針だ。


Copyright (C) 2003 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.